父が亡くなってからはや一年。
呉の実家のいろんな残務処理みたいな事柄も、母の分を含めて少しづつ進んではいますが、ここで父の戦争体験を振り返り、出来る限りの資料を集めて、記録を残しておこうと思い立ちました。
特にソロモン群島での戦闘の話や、駆逐艦に乗っていた頃の話などは、まだ整理が出来ていない父の書斎にあった書棚の片隅を捜索してみれば、律儀に記録を残す父のこと、何か興味深いものが見つかるかも知れません。
そんなときに iPod touchで産経新聞を何気なく見ていたら。
海の武士道
という書籍の宣伝広告が、両目に鮮明に飛び込んできました。
The Bushido over the Sea というタイトルで欧米でも出版の予定です。
これはさっそく買いだと書店に走りましたが、置いてあったのはあるマニアックな店だけ。夢中で読んでみて、過去の日本とイギリスの間に、そんな感動的な話があったのかと、非常に驚きました。
撃沈され漂流中の英国の将兵を、危険水域をも顧みず「敵兵を救助せよ」の命令により、乗員が総出で救助し、体の油や汚物を拭き、貴重な食料や水や衣服を与えた、日本の駆逐艦の艦長の話が、来日した元英国軍人のフォール卿の口から知られるところとなり、静かな感動が広がっています。
米軍関係者や英国民をも深く感動させたというこの話。ちょっと考えてみても、よーくわかります。
この手の場面では当時はどこの国の軍隊でも機銃掃射されるのが当たり前。だったので、英国将兵は驚き、感動し、感謝したのでしょうし、なにしろ駆逐艦は小型の戦闘艦なので、それでなくても狭い艦に乗員の2倍近くも収容して、病院船に引き渡したというのだから恐れ入ります。トイレだって足りないので、艦の外に張り出しで増設したり。
「困っている人がいれば、それが敵であっても、全力で救う。それが日本の誇り高き武士道であると認識した」というフォール卿の言葉は、『医龍2』の中で出てくるセリフとよく似ています。
ヒーローである工藤中佐も非常に謙虚な方で、戦後も表舞台に出ようとはせず、夫人とひっそりと暮らし、ひっそりと亡くなられたのだとか。
昨年が、日英外交関係樹立150周年。何か心に一陣の風を残していったかのような、とても爽やかな内容でした。
工藤艦長が英国士官達を前にしたスピーチの内容を簡単に紹介します。この英語も海軍兵学校仕込みの流ちょうなモノだったそうです。
You had fought bravely.
Now you are the guests of the Japanese Imperial navy.
I respect the English Navy, but your government is foolish to make war on Japan.
英語本の制作が遅れているようですが、日本人の心を正しく理解してもらうためにも、早く出版されないかなぁというのが本音です。
You Tube でこのテレビ番組でストーリーを再現した動画が見れます。まあテレビなので迫力や今の海上自衛隊の護衛艦そのものを当時の駆逐艦に見立てるなど、無理な部分mかなりありますが、それはそれとして、話自体はとても感動的です。
特にフォール卿ご自身が出演されているのが、印象的でした。